第1回日本プライマリ・ケア連合学会秋季生涯教育セミナー

2010年11月06日

  • 11月6、7日、大阪科学技術センターにて、日本プライマリ・ケア連合学会秋季生涯教育セミナーが開催され、ICFMから藤原和先生が参加しました。

    ■日本プライマリ・ケア連合学会秋季生涯教育セミナー参加報告
    後期研修医 藤原和成
    2010年11月6、7日に大阪科学技術センターで開催された第1回日本プライマリ・ケア連合学会主催の秋季生涯教育セミナーに参加した。参加した、と 言っても参加できたのは2日目の11月7日のセミナーのみ。1日目は申し込み時点で定員オーバー。2日目は8時半に受付のため前日に大阪入り。
    私が選択したセミナーは、「クイズ形式ぶっちゃけ頭痛講座」「在宅緩和ケア~退院支援と他職種連携に」の2つ。「在宅~」は2コマ連続。頭痛は普段の診療 でも頻繁に出会う訴え。少しでも自信を持てるといいかと選択。2つ目は、診療所で研修を始めてから在宅での末期がんターミナルケアからお看取りを経験し、 いろいろと考えたり困ったり悩んだりもしたので、今後に役立てば、と選択した。
    頭痛講座は、主に片頭痛と緊張型頭痛に疾患を絞って、クイズをし ながら鑑別・診断・治療・予防を学んでいく。講師は北海道の松前町立松前病院の木村先生。主な内容は別紙に。セミナーの目的は「頭痛に親しみを持つ」「頭 痛に燃える」。楽しく学んで、最後にはお土産に松前漬ももらった。
    在宅緩和ケア講座は、ターミナル患者さんのケースをもとにグループディスカッ ションをしながら、退院前カンファレンスで詰める点を考えたり、チームでの情報共有や役割分担について考えた。講師はあおぞら診療所の川越先生。講義がや や冗長でディスカッションの時間があんまり取れなかった印象がある。とはいえ、全体としてはいいワークショップだった。特に、地域の診療所や訪問看護ス テーション、ケアマネージャーのリソース調査や、医師にまつわる課題についてのアンケート調査はとても面白かった。「出雲でもやってみたい」と感じた。
    ディスカッションでは、やはりベテランの先生は想定力が高いし手数が多い。ガイドラインや手引書とにらめっこの未熟者とはレベルが違う。あとは、全体での 議論も結構おもしろかった。医師はその置かれたシチュエーションで考え方が変わる。病棟ではどうしても「退院」をゴールに設定して、どうやってそこに持っ ていくかを中心に考える。一方、在宅では、今この人の生活をどうするかを考える。置かれた状況が違えば、考え方は大きく変わる。
    いずれのワークショップも熱意にあふれたもので、たいへん刺激になったし、勉強しなくてはと改めて感じた。参加してよかったと考える。

    関連リンク11月6、7日、大阪科学技術センターにて、日本プライマリ・ケア連合学会秋季生涯教育セミナーが開催され、ICFMから藤原和先生が参加しました。

    ■日本プライマリ・ケア連合学会秋季生涯教育セミナー参加報告
    後期研修医 藤原和成
    2010年11月6、7日に大阪科学技術センターで開催された第1回日本プライマリ・ケア連合学会主催の秋季生涯教育セミナーに参加した。参加した、と 言っても参加できたのは2日目の11月7日のセミナーのみ。1日目は申し込み時点で定員オーバー。2日目は8時半に受付のため前日に大阪入り。
    私が選択したセミナーは、「クイズ形式ぶっちゃけ頭痛講座」「在宅緩和ケア~退院支援と他職種連携に」の2つ。「在宅~」は2コマ連続。頭痛は普段の診療 でも頻繁に出会う訴え。少しでも自信を持てるといいかと選択。2つ目は、診療所で研修を始めてから在宅での末期がんターミナルケアからお看取りを経験し、 いろいろと考えたり困ったり悩んだりもしたので、今後に役立てば、と選択した。
    頭痛講座は、主に片頭痛と緊張型頭痛に疾患を絞って、クイズをし ながら鑑別・診断・治療・予防を学んでいく。講師は北海道の松前町立松前病院の木村先生。主な内容は別紙に。セミナーの目的は「頭痛に親しみを持つ」「頭 痛に燃える」。楽しく学んで、最後にはお土産に松前漬ももらった。
    在宅緩和ケア講座は、ターミナル患者さんのケースをもとにグループディスカッ ションをしながら、退院前カンファレンスで詰める点を考えたり、チームでの情報共有や役割分担について考えた。講師はあおぞら診療所の川越先生。講義がや や冗長でディスカッションの時間があんまり取れなかった印象がある。とはいえ、全体としてはいいワークショップだった。特に、地域の診療所や訪問看護ス テーション、ケアマネージャーのリソース調査や、医師にまつわる課題についてのアンケート調査はとても面白かった。「出雲でもやってみたい」と感じた。
    ディスカッションでは、やはりベテランの先生は想定力が高いし手数が多い。ガイドラインや手引書とにらめっこの未熟者とはレベルが違う。あとは、全体での 議論も結構おもしろかった。医師はその置かれたシチュエーションで考え方が変わる。病棟ではどうしても「退院」をゴールに設定して、どうやってそこに持っ ていくかを中心に考える。一方、在宅では、今この人の生活をどうするかを考える。置かれた状況が違えば、考え方は大きく変わる。
    いずれのワークショップも熱意にあふれたもので、たいへん刺激になったし、勉強しなくてはと改めて感じた。参加してよかったと考える。

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